この記事を読んで、新卒のころに同僚から掲題のようなことを言われたのを思い出した*1。そーだいさんの記事を読んだ自分の理解をおおまかにまとめると「自己の能力に自覚的になった上で、卑下するのはやめよう」という被評価者としてのスタンスの話だと思う。
同僚から言われた話も似ているけど、どう自己の能力に自覚的になるかという意味でやや違う。具体的には以下のような内容だった。
- masawadaは相対感の勘が弱いので圧倒的に自己評価が低い
- もっと周り(同期、同じグレード*2のエンジニア、チームのエンジニア)を見て自分がどういう位置にいるのか知るべき
- 自己評価が不当に低かったり不当に高いということは自分の立ち位置が見えていないので不健全
元の記事では自己の能力に自覚的になれている前提があるように感じる。でも、当然みんながそうではないとも思う。自分に自信がなかったり、自己の能力に自覚的になれていないというケースは多いのではないか。このような状態だと、当然自己評価が不当に低くなる。
どうこの状態を脱出するかというと、同僚からの言葉にまとめられている通り周囲を見て自分の立ち位置を把握するに限る。集団の中での評価は、点数が付くような試験をしているわけでもなければ相対的なものになる。自分を周りと比較したときに相対的にどの立ち位置にいるのかを把握しておけば、過小評価することも過大評価することもなくなる。また、この課程で周りの立ち居振る舞いを観察することになるので、自分の伸びしろに気付くことができるかもしれない。
自信がない人のパターンとして、周囲と比べた結果逆に弱気になってしまうということがある。具体的には以下の記事に書いてあるような、複数の属性が架空の人格にバインドされてしまうパターン。
これについては避けるべきと自覚的になれていれば必要以上に弱気になることもないかなと思う。メンターがいて定期的に1on1できる関係があるなら自分の立ち位置について会話してキャリブレーションすると良いかもしれない。
もし自分の評価について自信がなかったり悩んでいるのであれば、この考え方は頭の片隅に置いておくとよさそう。