Linuxデスクトップをメインの端末にしてからこれまで2年ほどibus-skkを利用しており、辞書はSKK-JISYO.Lとユーザ辞書のみという状態で固有名詞に弱いことを不便に思っていた。都度ユーザ辞書に登録すれば良いが、それも面倒なのでWikipediaからSKK辞書を生成して利用できると便利そう。どうせ同じようなことを考えているひとはいるだろうと思って探したところ、tokuhiromさんが作られていた。しかもGitHub Actionsで定期的にビルドされているのである程度最新版のWikipediaに追従されている。最高です、ありがとうございます。
ということで、これをibus-skkで利用することにした。最初は $HOME/.config/ibus-skk/SKK-JISYO.jawiki
に置いて辞書として登録したのだが、どうも使われていない様子。調べたところUTF-8の辞書を置くだけだとibus-skkが読んでくれていないようだった。
- ibus-skk でUTF-8辞書を使いたい
- Look over invalid chars, or support UTF-8 dictionary? · Issue #45 · ueno/ibus-skk · GitHub
対処方法は以下の2つのいずれか。
- Coding Cookie (
;; -*- coding: utf-8 -*-
) をファイルの先頭に挿入する - dconfで辞書のencodingを設定する
実際に両方とも試したところ、それぞれ辞書が使われるようになった。
辞書の取得と登録を自動化したいのでCoding Cookieを都度入れるのは面倒そう。生成時に含めるようにPull Requestを送るかどうかでいうと、いずれにせよ辞書の場所を設定したりその他の調整も自動化したいのでシェルスクリプトでdconfを叩いたら良いかという気持ちになりそのようにした。
$ dconf write /desktop/ibus/engine/skk/dictionaries "[..., 'file=/path/to/SKK-JISYO.jawiki,mode=readonly,type=file,encoding=UTF-8', ...]"
といった具合。作業前後に dconf read /desktop/ibus/engine/skk/dictionaries
で様子を見ておくと良い。
内田真礼を一発で変換できて助かる。